ヒュッゲをして、駐在妻という役割を時には忘れよう

日本の会社で働いていた当時、私は深夜残業や休日出勤を当たり前のようにこなしていました。

そんな生活を6年間繰り返し、結局心身ともに疲弊して退職した経験があります。

今振り返ると、そんな大変な生活を6年間も続けられたのは、「同僚たちとの良好な人間関係」に支えられていたからだと気づきます。

そのとき感じたのは、人間は、他者と心を通わせることができて初めて、いろんな事に挑戦できるということ。

世界には、全ての原動力となる”他者との関係”を大事にして、その時間を日常に取り入れている国があります。

今回は、その素晴らしい文化について記事にしてみました。

ヒュッゲとは…?

皆さんは「ヒュッゲ」という言葉を聞いたことはありますか?

ヒュッゲはデンマーク語で、「家族や友人たちとリラックスしながら、心を通わせる時間を大事にすること」を意味します。

とても素敵な言葉ですよね。

デンマークは、皆さんもご存知の通り、「幸福感を持って暮らしている人が一番多い国」として知られています。

その理由は、この「ヒュッゲ」という時間の過ごし方を大事にしているからかもしれません。

アメリカで注目され始めた「ヒュッゲ」

最近アメリカでも、この「ヒュッゲ」が注目されています。

私が住んでいるアメリカのシカゴで「ヒュッゲ フェスト」が開催されていたので、早速Eventbriteで見つけたイベントに参加してみました。

実は、私もここで初めて「ヒュッゲ」という言葉を知りました。

日本語の発音では「ヒュッゲ」と言いますが、本場デンマークの言葉では「フーガ」という音に近いようです。

イベントでは、心地よい空間に20人くらいの参加者が集まり、ホットコーヒーやクッキー、ケーキなどを食べながら「ヒュッゲ」について学び、他者との関係について考えてみようというコンセプトのもと、主催者であるカウンセラーがプレゼンテーションをしてくれました。

その中で、特にイイね!と思ったものをご紹介します。

  • ヒュッゲの時間は、携帯やパソコンなどの電子機器を離しておく

    デンマークは「unplugged-society=電子機器から離れて、人との交流の時間に重きを置く社会」

  • ヒュッゲは、「self-awareness=自己認識」につながる

    家族や親しい友人との時間を通して、自分を見つめ直すことにもつながる

  • ヒュッゲでは、「現在、今この時間」に集中する

    今、この瞬間を意識的に大事にする文化

 

さすが、世界一幸福度が高いデンマーク。

特に「現在の時間に集中する」というのは、大きな幸せのヒントだと感じます。

というのも、「人間は、過去を美化し、未来に期待をもつことに心が囚われ、肝心な「現在」という時間を楽しむことを忘れる生き物」だからです。

「今の時間」を大事にすることが、幸福感を高めてくれる唯一の方法なのかもしれません。

「駐在妻」という役割を、時には忘れてみよう

もう一つ、ヒュッゲを通して学んだこと。

それは、人間はみんなそれぞれの役割があり、その役割にとらわれて生きているということ。

駐在妻だから〜すべき」「親だから〜すべき」

こういった「〜すべき」に、無意識のうちに縛られています。

ヒュッゲは家族や友人との時間でもあり、自分と向き合う時間でもあります。

一人ヒュッゲをしながらでもいいので、自分が本当に求めているもの、感じているもの、大切にしたいもの、そういった心の声を聞く時間を大切にしたいなぁと思いました。

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