駐在妻の悩みには、コーチングが効く。

駐在妻」というと、海外で華やかな生活を送っているイメージを一般的に抱かれがちですが、実はそんなキラキラしたイメージとは裏腹に、様々な苦労や葛藤など決して明るくはない側面もあるのが現実です。

その大きな理由の一つが、これまでの記事でもお伝えしてきた通り「駐在員の妻は働けない」という職業選択の自由やライフスタイルなどに対する制限が存在すること。

ますます多くの女性が男性と同じように働く社会になる中、夫の海外駐在のためにこれまで積み上げてきた日本でのキャリアを諦めざるを得ないという事態に追い込まれる状況には、理不尽さを感じる女性も多いのではないでしょうか。

さらに、言葉の壁や慣れない異国の土地で孤独を感じたり、帰国後のキャリアに漠然とした不安を抱いたりすることが、悩める駐在妻に追い討ちをかけてしまいます。

悩みを共有できるような日本の友人とも離れ離れになってしまい、色々な悩みを一人で抱え込んでしまいがち。

そんな状況にある方のための一つの解決策が、今回ご紹介するコーチングにあるかもしれません。

コーチングとは?

日本では一般的にスポーツの分野で聞くことが多い”コーチ”や”コーチング”という言葉。

現代では、スポーツに限らずビジネスや医療、教育などの分野でも幅広くコーチングが行われています。

英語のCoach(あのブランドのCoachです)の語源は”馬車”にありますが、それがなぜ「指導する」、「導く」といった意味に繋がったかというと・・・

馬車の役割は、「大切な人をその人が望むところまで送り届ける」ということです。そこから派生してコーチングは、「人の目標達成を支援する」という意味で使われるようになりました。

とのこと(引用元)。

引用先のコーチ・エィ社は”日本初のコーチ養成機関”であり、同社によるコーチングの定義は下記の通りです。

コーチ・エィでは、コーチングを「目標達成に必要な知識、スキル、ツールが何であるかを棚卸しし、それをテーラーメイド(個別対応)で備えさせるプロセスである」と定義しています。

つまり、コーチングとは「自発的行動を促進するコミュニケーション」です。

コーチは相手に、
・新しい気づきをもたらす
・視点を増やす
・考え方や行動の選択肢を増やす
・目標達成に必要な行動を促進する
ための効果的な対話を作り出します。ここで重要なのは、コーチがこれらを先導したり強制したりするのではなく、相手が主体性を持ちながらそれを実現するところにあります。

トップダウンで強制的に指導をするというよりは、並走者として、コーチを受ける相手を励ましながら”あるべき姿”に導いていくのが、あるべきコーチングの姿と言えるかもしれません。

駐妻のための、心強いコーチがいます

上記の通り幅広い分野で用いられるコーチングという手法ですが、その一つの派生形として駐在妻のためのコーチも日本や世界各地に存在します。

日本人の駐妻コーチとしては、駐妻caféを運営されている飯沼ミチエさんが第一人者として挙げられます。

ご自身が複数国で駐在妻として生活したご経験から、”海外駐在妻のモヤモヤを解消して未来の設計図を描く、駐在妻キャリアサポートコーチ”(引用元)としてご活躍されています。

日本人駐在妻の方必見の駐妻caféについては、是非また別稿でもご紹介できればと思います!

 

海外に目を向けると、もともと日本以上にコーチングの文化が根付いている欧米を中心に、数多くの駐在妻・駐在員向けコーチやカウンセラーが存在します。

そのうちの一人が、私たちと同じく現在アメリカのシカゴに居住しているKate(ケイト)さん。

ドイツ人である彼女は、パートナーのシカゴ駐在を機にドイツでのキャリアを中断した後、アメリカで駐在妻向けのコーチングサービスを起業し、現在世界各地の駐在妻をサポートしています。

彼女の運営するウェブサイトがこちら(英語のみ)。

私自身、同世代でもある彼女が発信する情報や姿勢にとても感化されています。

駐在妻コーチKateと会ってきました

同じ都市圏に住んでいるという偶然を活かして、「駐在妻×起業家×コーチ」とロールモデルのような存在であるKateと、直接会って話をすることができました。

駐在妻としてのキャリアの築き方や海外生活における心構えなど、自身が駐在妻としての様々な葛藤を経た上で起業に至ったKateの話は、とても参考になりました。

その学びを共有すべく、彼女とのインタビュー記事を次回から複数回に渡ってお届けいたします

コーチの方の専門的なサポートを直接かつ個別に受けるのが理想ではありますが、このJOINT VENTURESというサイト上の各コンテンツも、世界各地の皆様に少しでも参考になれば幸いです。

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