「駐妻は見た!」というテレビ番組もあるくらい、一般的に認知されるようになった“駐妻”という言葉。転勤族の奥様を意味する“転勤妻”、略して“転妻”という言葉も最近耳にするようになりました。
どちらの単語にも共通しているのは、駐在員や転勤族である男性のフォロワー、どこか従属的な存在としての女性像。
“刺身のつま”といった表現に見られるように、そもそも“妻”という言葉自体にも、“主に添えられるもの”という意味が含まれています。
贅沢な海外生活を楽しむ駐妻像がテレビや雑誌などで共有される一方、ネットで“駐妻”と検索しようとすると、“孤独”や“うつ”などのネガティブなワードが予測表示されるのもまた事実。
女性の活躍推進や働き方改革が叫ばれる中、配偶者の海外赴任や転勤を機に自身のキャリアを諦めて、“駐(在員である旦那様の)妻”、“転(勤族である旦那様の)妻”というアイデンティティとうまく折り合いがつけられず、苦しい思いをしている女性も少なくないようです。
英語で駐妻、転妻を意味する言葉に“expat wife”や“trailing wife”といった表現がありますが、いずれも日本語のそれと同じく従属的な存在として女性をとらえており、一般的にあまりポジティブには受け入れられていません。
一方で、私のパートナーが現在通っているアメリカのビジネススクールでは、学生の配偶者や彼女、彼氏のことを“Joint Venture”、日本語で“共同経営者”と呼ぶ文化があります。
駐妻、転妻と呼ばれる世界中の全ての女性たちが、自分の人生、生き方に誇りや自信を持つための一つのヒントが、このサイト、コミュニティの名前にもしたJoint Venture、略してJVという言葉にあります。
私もそんなJVの一人として、キャリアもライフも諦めない世界中の素敵な女性たちと交流しながら、共に成長していければ嬉しいです。
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