駐妻起業家Kateに聞く駐在妻のキャリアと人生-5

アメリカのシカゴ在住で、自身が駐在妻ながら駐在妻向けのコーチングや各種サポート関連で起業をしたドイツ人、Kateさんのインタビュー第5回(最終回)をお届けします。

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英語の原文も掲載しています!

Part 1

Part 2

Part 3

Part 4

 

 

-海外での仕事探しが想像していたより難しいと感じている駐在妻の方に、何かアドバイスはありますか?

自分を責めすぎないで欲しいですね。

海外での仕事探しが難航するのは、その人の人格のせいではありません。

選考に落ちるのは仕事探しをしていればよくあることですし、ある意味必要なことでもあります。

特に外国人である駐在妻の皆様には、必ずといっていいほど立ちはだかる壁と言えるでしょう。

私はいつも闇雲に数多く応募するよりも、プロフェッショナルなネットワークを作ることに注力することが大事とアドバイスしています。

 

-駐在妻の方にオススメなアプリやウェブサイト、サービスは何かありますか?

駐在妻のブログは沢山見つけることができますし、あなたにぴったりのブログを書いている人に出会うこともきっとあると思います。

ただ、もしあなたが自分の抱えている悩みをシェアする場所や、直面している問題に関するアドバイスを求めている場合は、フェイスブックグループをオススメします

駐在妻同士で支え合い、励まし合っているクローズドのフェイスブックグループがたくさん存在しているので、いくつか試しに参加してみて、自分に合うグループを探してみるのが良いと思います。

中には特定の都市や国にフォーカスしたグループもあるので、海外で新しい友達に出会えるかもしれません。

 

-このサイトの名前にもしていますが、駐在妻のことを「ジョイント・ベンチャー(共同経営者)」と呼ぶことについて、どう感じますか?

私はいつも「駐在妻」という呼び方、呼称に違和感を持っていたので、仕事上は性差のないexpat partner(駐在パートナー)という言葉を使っています。

そんな経緯もあって、初めて「ジョイント・ベンチャー(共同経営者)」という呼び方を知った時は、思わず笑みがこぼれました。

とても素敵でクリエイティブな呼び方だと思います。

「ジョイント・ベンチャー(共同経営者)」という言葉には、どちらか一方がサブやおまけの立場ではなく、お互いが同じ目線で支え合う、という意味がきちんと込められていますよね

 

-ケイトさんの人生の”共同経営者”、ジョイントベンチャーである旦那さんは、ケイトさんの駐在妻としての生活や仕事をどのようにサポートしてくれていますか?

主人は常にとても協力的です。

「万一ケイトがシカゴでの新しい生活に違和感を感じるようなことがあれば、いつでもドイツに帰国する準備はできている」と彼が言ってくれたからこそ、自分のウェブサイト「sharethelove」を始めることができましたし、思い切って起業するリスクを取ることができました。

あなたを理解してくれる人が側にいるということは、とても大事です。

自分が感じている疑問や恐れをオープンに話すことが第一歩です。

海外生活を送る上で、コミュニケーションはお互いを理解するためのとても重要な鍵となります。

コミュニケーションがなければ、あなたのパートナーはあなたが抱えている悩みや問題は何かをきちんと理解して、その解決に協力することはできないのです。

 

-ケイトさんが、シカゴで起業することを決意したとき、旦那さんはどんな反応でしたか?

私がこれまで学んできた全てを活かせる道を見つけることができたことを、彼はとても喜んでくれました。

私たちは、駐在妻の支援についてもよく話をしていて、彼も自分の考えを共有してくれます。

あなたを信じてくれる誰かがいることは大事なことですし、私が事業をする上で困難に直面するたび、私がそもそもなぜこの仕事を始めたのか思い出させてくれるのが、彼という存在なのです。

 

-最後に、世界中の読者の皆さん、駐在妻の皆さんにメッセージをいただけますか

もし今幸せとは言いがたい状況にあったり、人生やキャリアの次のステップに疑問を持っていたりしても、「あなたは一人きりではない」ということを忘れないでください!

世界中の駐在妻の多くがあなたと同じような経験をしており、お互いをオープンにして繋がることで、次に進むための新しいアイデアが生まれるのです。

どんな旅や冒険にも、良いこともあれば悪いこともあるのが常であり、後々振り返ってみると、その浮き沈みがあるからこそ私たちは学ぶことができるのです

駐在妻として海外に住むことは、あなたの心や人格を形作るためのとても重要でユニークな機会です。

好奇心や喜びを忘れずに、この世界を巡り、生きていきましょう。

(終)

 

 

Kateさん、ありがとうございました!

5回に渡ってお送りした彼女のインタビューも、今回が最終回です。

旧来的な”駐妻”という枠に留まらず、自らが経験した困難や問題を解決するために起業するに至ったKateさんから学べる点は、数多くあります。

彼女のウェブサイトもぜひご覧くださいね。

Go JVs!

 

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